カリキュラム概観
1年次で、英文の医学教科書を使い、小人数授業で医学の全体像をつかむ。 初期病院研修では、救急当直などの業務を実際に体験する。2・3年次では、小グループで 与えられた課題について討論し、知識の応用や、自習の方法を会得する。本学部の特色の1つが、 このような低学年からの小人数教育にあるといえるだろう。
もう1つの特色が、専門科目講義の工夫である。教育計画部という専門部局をおき、 ここで講座間の調整を行ってムダを省き、臨床の実地にふれる機会や効率的教育体制を整えている。 さらには現状分析、フィードバックなど新しい医学教育の開発・実践に努めている。
5年次からは、クリニカル・クラークシップ制 による臨床実習を徹底的に行う。同制度により、卒後教育との一貫性をもたせ、社会の要請に 応えることのできる臨床医を育てたいと考えている。
COSカリキュラム
時代の変化に即応できる「自学自習」の能力を養う
COS(Case Oriented System)は、ハーバード大学医学部のカリキュラムをもとに、東海大学医学部が作成した独自のカリキュラムです。COSの考え方は、いわゆる「知識偏重型」の対 極にある教育哲学に立脚したものです。疾患などに関する具体的な事例を学生に提示し、学生たちが自ら診断や治療のため に必要な情報をさまざまな方漬で収集、論理的なアプローチに よって導き出した結論をわかりやすくプレゼンテーションすると いうプロセスを通じて、「自学自習」の能力を身につけることを 目標にしています。
2005年度から導入される新カリキュラムでは、従来から実施 している「基礎」と「臨床」という縦割りを撤廃したカリキュラム 構成をさらに進化させ、症例をベースに、関連する臓器の構造 や機能といった基礎的な知識から、病態や治療などの臨床的な 知識までをトータルに学ぶ、「統合」的な授業展開を実施してい ます。また、講義で得た知識を真に理解し、より深めるために 「体験」のチャンスを豊富に用意していることも新カリキュラムの特長です。
人間関係学[初期病院研修]
「初期病院研修」や「個別体験学習」は、入学の目的を再認識する重要な機会。
多様なシチュエーションに身を置いて、をさまざまな視点から医師の置かれた立場と役割責任を感じとることは、医学を志す上でのモチベーションを高める最善の方法です。
医学的な知識をまったく持たない状態での「初期病院研修」や「個別体験学習」の舞台は、基礎系の研究室や病棟、外来はもとより、看譲部門や検査部門、事務部門にまで及びます。その場所に実際に身を置き、医師の日常的な活動に触れることは、新入生のモチベーションアップに大きな効果を発揮しています。また、病院の機能とそれぞれの部署で働くスタッフの業務を理解することは、医師の置かれている立場や役割などをより深く理解するための重要な手がかりとなります。
1年次の初期病院研修はERで実施。新入生たちはぴんと張り詰めた緊張感の中で、医師に求められる多種多様な要件とバラメディカル・救急隊との連携を体感していました。
Clinical Communication
基本的なコミュニケーションスキルを前提に、 臨床場面での面接の方法と態度を学ぶことが授業の目的。模擬患者さんとのやりとりとその後のフイードバックは、 2年の歳月をかけて学んだ人間関係学の集大成です。
2005年度のカリキュラムには、1年次に「人間関係学(1)」、2年次に「人間関係学(2)」の科目が組み込まれています。科目の目的は、人間の尊厳に対する畏敬の念と人間性への真筆な関心を持って医学の修得にあたるために必要とされる基本的知識を学び、臨床場面での面接の方法と臨床医にふさわしい態度を身につけることにあります。
1年次では、プロのアナウンサーによる聞き方・ 話し方講座などを通じて、基本的なコミュニケーションのスキルを修得。徐々にコミュニケーションの場面を臨床の場面に移し、2年次ではさまざまなケースに応じたクリニカル・コミュニケーションのあり方を学んでいきます。講義による学習ばかりでなく、クリニカル・コミュニケーションの望ましい例・望ましくない例を収めたビデオを是村にしてのデイスカツションや、学生が順番に医師役・患者さん役・評価者役を担当するロール・プレイングなど、授業内容は多岐にわたっています。
2年間にわたって学び続けた人間関係学は、模擬患者さんを相手にした臨場感溢れる授業で集大成を迎えます。模擬患者さんや教官からのアドバイスから得たノウハウは、高学年で体験するOSCEやクリニカルクラークシップの場で大いに威力を発揮しています。
OSCE
一般的な試験が知識を闘うものであるのに対して、OSCE(オスキー)は診療における態度と技能を評価する試験です。アメリカから日本に導入されたOSCEは、共用試験を意識した理想形に磨き上げられようとしています。
Clinical Clerkship
一般的な試験が知識を闘うものであるのに対して、OSCE(オスキー)は診療における態度と技能を評価する試験です。
アメリカから日本に導入されたOSCEは、共用試験を意識した理想形に磨き上げられようとしています。
国家試験対策~医師への登竜門を目指して
全診療科を横断して組織された委員会を中心に、国家試験対策を実施。
国家試験は、スチユーデント・ドクターからドクターヘステップアップするために、誰もがクリアしなければならないハードルです。6年間の充実した日々の体験が、「合格」という栄冠に結びつくように、東海大学医学部では国家試験対策に全科を挙げて取り組んでいます。医療の第一線で活躍する医師たちが、過去の試験問題を徹底的に分析し、出題傾向に基づいて生み出した特別授業や問題集は、試験に臨む学生たちに大きな自信を与えています。
(出典;東海大学HPより)
東海大学HP